普門寺の紅葉と宮田香里 Illustration展

普門寺の紅葉と
宮田香里 Illustration 展

 
■日程 2023年11/25(土)11/26(日) 12/2(土)12/3(日)
■Open 午前9時30分~午後3時
■会場 高野山真言宗 普門寺 本堂外陣
(豊橋市雲谷町ナベ山下7番地)

主催/明星ライブラリー  
共催/春夏秋冬叢書(編集長/ 味岡伸太郎)
※コロナ対策の都合上換気をします。暖かい服装でお越しください。

 
「春夏秋冬叢書(はるなつあきふゆそうしょ)」は東三河を中心とした三遠南信に関する地域発の文化情報の収集・蓄積・発信を目的として設立された出版社で、グラフィカルで美しい本を刊行しています。
 

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Kaori Miyata Illustration
 
今にも動き出しそうな情景・人物・もののかたち・色彩。イラストレーター、宮田香里が描く作品はそのどれもが“生きる一瞬の物語”のように有機的で、見る人の心を捉えます。

本展では雑誌「そう」(春夏秋冬叢書発行)の巻頭を飾ってきた俳人、星野昌彦氏の句に添えたイラストレーションを中心に、これまで手がけた作品約20点と関連作品の展示をおこないます。

 
略歴

宮田香里  Kaori Miyata
1973年 愛知県豊橋市生まれ。京都造形芸術大学 (現京都芸術大学)卒業。1999年よりイラストレー ターとして活動を始め、書籍、広告、パッケージ等 多くのイラストレーションを制作。

宮田香里WEB SITE
 
【販売】
書籍 「Illustration 宮田香里」「五百句 星野昌彦 第26集」 他
版画、50種の植物のポストカード 等
 
 
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ものの形をよく見ること、その形を自分の心にちゃんと刻んで描けるか

 
作品集「Illustration 宮田香里」のページをめくると、香里さんがこれまで膨大な数のイラストレーション作品を描いてきたことが分かります。ここには、春夏秋冬叢書が発行する季刊誌「そう」のイラストレーションをはじめ、様々な出版社からの依頼の挿絵、商品パッケージ、小物のデザインまで多岐に渡る分野で制作をしてきた歩みの一部が紹介されています。

絵を描くのがとにかく好きで、物心がついた時から常に何かを描いていた、という香里さん。自身のことはゼロから何かを生み出していくような「作家」ではなく、あくまでも「イラストレーター」なのだ、という気持ちがあるそうです。

制作はPCを使用してマウスで全てを描いていく手法で、クライアントの要望を受けてイメージを聞いてからは、こうしよう、ああしようと考える方ではなく、「こうだな」と決めて描いていくスタイルです。

”線は一発でいけ”と幼い頃から教えを受けたことが身体に染みついている、という香里さんが描く世界は、その手から線がするすると自ら伸びて、ものや人の形に命が吹き込まれていくように生まれます。

__「ラフがないことで困らせてしまいます。」(香里)

クライアント側としてはイメージや方向性だけでも制作前に把握したいので、イラストレーションのラフ案が欲しいわけなのですが、香里さんの制作方法は下描きは一切なし。白紙のところに線がスタートしてそれが完成作品となるので「ラフ」はないのだそう。「すみません、いきなり描いちゃうのでラフはありません。」となることもしばしばあるようです。

イラストレーターを目指す人へのメッセージ

__「描くことが好きであれば、“好き”という気持ちで続けて描いて欲しいです。“こうでなくては”と無理して頑張っても苦しい気持ちが伝わってしまいます。大らかな気持ちで描くことが大切です。ただ、本人が望む道によってはある程度の画力は必要になるので、ものをよく見てきちんと描く練習はしておくと良いと思います。自分の描きたいものがあるけれど、技術が間に合っていないために描けないのは辛いですからね。先ず、ものをよく見ること、その形を自分の心に刻んで描けるかどうか、が大切です。」(香里)

 
 
東三河随一の紅葉の名所として知られる普門寺の自然豊かな山の上の本堂で、もみじの景色と共にどうぞお愉しみくださいませ。
 

明星ライブラリー
 
 


星野昌彦氏 「俳句と自句自解」 挿絵


 
 

三遠南信行事暦「国境の峠」挿絵(春夏秋冬叢書)

 
 

「仏像の見方がすぐ分かる本」挿絵(主婦と生活)

 
 

50種の植物のポストカード より

 
 

作品集「Illustration 宮田香里」 

 
 


四谷の千枚田五平餅周遊図(丸八製菓株式会社)