「幻灯会 2018 冬 in パリ」/ at Théâtre de Belleville

 

 

音楽と溶け合う写真現像パフォーマンス

 

三重県津市美里町、のどかな田園風景の中に佇む劇場、「Théâtre de Belleville(テアトル ド ベルビル)に訪れました。
この日の演目は「幻灯会 2018 冬・パリ」。
津市在住の写真家、松原豊さんのパリの写真と、音楽家、大岡英介さん、ベースプレイヤー、hidapassの演奏による音楽のコラボレーション。
演出はThéâtre de Bellevilleの芸術監督、鳴海康平さん。

劇場で写真を見るということ、また何より一般的には暗室で行われ、私にとってはこれまで見ることのなかった、「写真フィルムを現像する」と言う行為を目の前でパフォーマンスとして見せてくれたことは共に初めての体験でした。白衣姿の写真家は赤いライトの下、引き伸ばし機にフィルムをセットし、印画紙を置く。露光の時間、かざされる手のひらの動き、そして現像液へ。ライブカメラで写し出され、徐々に浮かび上がる像を眺めていると「写真は生き物だ。」と感じます。ベースのリズム、ギターの響きはまるで写真家が見たパリの情景が鼓動しながらその場の空気や記憶を語っているかのようでした。
液体の中で揺らめきながら、生まれては闇に帰っていく光と影のかたち。その印象と感情が心に去来し続ける幻のような時間は泡沫の夢。

会場であるThéâtre de Belleville(テアトル  ド ベルビル)は、2014年に三重県津市美里町にオープンした劇場であり、自然豊かな山里の地で文化発信の場として様々な舞台プログラムなどが催されています。中心となっている芸術監督で、演出家の鳴海康平さんは東京での生活から、ゆったりとした時の流れを求め、この地に移住したとのこと。海外での公演も多く、国境を超えた舞台活動は今後もとても楽しみです。

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Théâtre de Belleville